横浜国立大学理工学部化学・生命系学科 バイオ教育プログラム 横浜国立大学

研究室・教員紹介

生物システム工学研究室

生物を、生きている言葉で、現代の学理で

当たり前のことですが、生物はその細胞ごとに、様々なまた強い個性を持っています。生物は、単なる物質としての核酸・タンパク質・脂質の集合体ではなく、遺伝情報の塊だけでもありません。様々な生体要素が生命を持って連関しながら生きている、動的な存在なのです。そして個々の細胞や個体は、他者との情報の連関のもとで、それぞれが固有の空間を占有して生き、また死んでゆくのです。こうしたダイナミックかつ健全な生物像を基に工学を形成することが、この研究室の目的です。現在進めている研究テーマは、次のとおりです。

【細胞の外側はどんな構造か?どう創られるのか?表層をデザインすることはできるのか?そして、壊すことはできるのか?】

細胞の外側に糸状の鞘と呼ばれる構造体をつくり、その中で生活している微生物がいます。また、このような構造体を分解できる細菌がいます。こうした微生物を扱い、生化学、分子生物学、生物化学工学などの手法を駆使してそのメカニズムの解明にチャレンジしています。細胞の外側や表層の構造形成を制御できるようになると、新しい感染症対策、発酵法、廃水処理施設管理手法を開発することが可能となるのです。

【重金属による地下水の汚染を浄化できる微生物はいるか?それら微生物の状態を自然環境中で診断できるか?】

さまざまな重金属による地下水の汚染が問題になっていますが、これらの重金属を地下水から除去する能力を持つ微生物が、環境中には存在します。そこで、そのような微生物を利用した水処理システムにおいて、微生物の挙動や微生物群のネットワークを調べる技術が必要です。こうした目標を対象に、微生物学、分子生物学などの手法を駆使してチャレンジしています。

■教授 武田 穣 TAKEDA, Minoru
■専 門 応用生物化学
■特別研究教員 鈴木 市郎 SUZUKI, Ichiro
■専 門 発酵工学、生物プロセス工学
■キーワード

複合糖質、応用生物化学、バイオプロセス、環境バイオテクノロジー

■URL http://www.bio.ynu.ac.jp/lab/biosystem_lab/
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