環境遺伝子工学研究室
遺伝子工学を駆使して豊かな生命環境を創製する
私たちの生活は植物の持つ様々な機能に支えられています。また、植物は究極の低環境負荷な物質生産の場でもあり、遺伝子工学を駆使した有用物質生産への有効活用などに期待が持たれています。一方、「環境と植物を守る」という観点からはヒトと環境に優しい植物保護方法の開発が望まれています。当研究室では以下のテーマを中心とした研究・教育に取り組んいます。(1)高効率多重遺伝子発現と翻訳制御:「植物工場」において有用物質の生産を行わせる場合には、多くの遺伝子を効率よく発現させる必要があります。私たちはその様な場面で使用可能な高性能介在配列の創出に成功しています。さらに、そのシステムを使って、高付加価値なタンパク質を生産させることを目的とした産業応用を指向しています。(2)低環境負荷植物保護技術:当研究室で独自に開発した病害応答遺伝子の働きを可視化する手法を用いて、殺菌剤などを用いずに、植物の病害抵抗性を向上させる新機能遺伝子の探索や、新規な有用物質の探索に関する研究等を行っています。また、環境ストレス応答と密接に関係するDNA組換え因子の研究を進め、DNA傷害を特異的に検出可能な環境バイオセンサーの開発などに成功しています。